美容室のメニューを作り、値段を決めるときはどのような決め方をしていますか?
このような質問をされた場合、よくある答えは「独立する前に勤めていた美容室の値段をそのまま真似して」や「近所の美容室の相場、平均的な値段」などが多いです。
本来、あなたが美容室経営者なら、あなたが正当だと思う価格設定をしてもいいわけです。
他と同じような価格にしなくても、安く提供しようが、高く提供しようが、あなたの価値観でいいわけです。
■小規模サロンは、低価格サービスを継続することが難しい
お客さんに喜ばれようと、低価格でメニューを提供することがサービスと考えている美容室経営者の人もいると思います。
美容室件数が多すぎて価格を下げないと集客できない美容室もあるでしょう。
ただ薄利な経営はちょっとした客数の減少で利益が出せなくなり、低価格でサービスを提供することが困難になります。
大手安売り店、地元の安売り美容室、同業者の出店、地方では人口減少などネガティブな要素満載ですし、お客の奪い合いがますます加速し、いずれパンクすることが予測できます。
このような美容室経営ですと、サロンの利益を出すことはもちろん、スタッフの給料を上げることや、休日を増やしたりなどの労働環境を良くすることもできず、勉強をするための自己投資、サロンの設備投資、したいこと、やりたいことが何一つできないなんてことに・・・
この先、新規集客がつねに一定数以上集客し続けることができれば、低価格での経営は可能でしょうが。
■メニューに価値をつけ伝えることができる美容室に
モノの値段、価値観は人により感じ方がバラバラです。
例えば高級ブランドのバックを購入する人は、バックそのものの性能、デザインより、バックを所有しているという優越感、他人から良く見られたい、羨ましがられたいなど、内面的感情で購入することが本心です。
逆に1つ千円で買えるバックを買う場合、その値段にあった機能、性能があれば十分と思いませんか?
低価格サロンに行く人は、「髪の色が染まってればいい」「伸びた髪を5㎝切ってくれればいい」このような人が多いでしょう。
価値観の違いで、客層もかなり変わりますね。
ですので、あなたの価値観・価値基準に合う顧客を獲得するために、お客さんの心を動かし、感情をくすぐる価値のあるメニューを作り、伝えることです。
現在あるメニューに、専門性を持たせることをすることで、より価値を感じられるようになるでしょう。
あなたの美容室のメニューに、価値を感じ来店されるお客さんのために、考え方の1つとして参考にして下さい。
■お客さんのお悩みを解決できる美容師さんが売上を伸ばせる
価値提供ができ、お客さんに伝えた次は、お客さんのお悩みを解決できると美容師として売上が上がります。
ヘアデザインでも髪質改善でも、そのお客さんの問題を一緒になって改善・解決することです。
どうしてあなたの美容室に来たのか?何を求めているのかをしっかりカウンセリングし、対話をして求めるものに対する答えを出してあげることです。
美容室のメニューは、わかりやすいものから、わかりにくいものまで様々です。
一度、メニューの見直しをしてみて下さい。
必要のないもの、売れていないもの、スタッフが忘れているものなんかもあるでしょう。
P.S
あなたの美容室のメニュー価格は、あなたの価値基準で決めるものです。
その価値を正当に評価してくれるお客さんを探し集めることです。